「承認」で才能は開花する

前号：スタッフの承認はできていますか

引き続き、承認欲求について述べていきます。

ありのままで価値がある

前号の最後にはそれぞれの「価値」について触れました。

生きててくれてありがとう。そういう気持ちって、実は親なら皆持ってますよね。

実際に私の親も、私に対して、そのまんまの自分に価値があると思ってくれています。

これが「愛」なんだと思います。

だから、この世界に生まれた全ての人間に言えることが、

「そのまんまの自分に価値がある。」

「何もできなくても必要とされている。」

ということです。

面と向かって伝えることが出来ない親もいるかもしれないけど、絶対に皆愛されて生まれてきています。

だから何もしていなくても必要としてくれる人がいる。そう思えるかどうかで人生の「楽しさ」「豊かさ」は大きく変わります。

もしも、院長であるあなたが自分に無価値感を感じているのであれば、まずはトップであるあなた自身が、自分の価値を認めて、自己承認でコップを満たして下さい。

自己承認の満たし方

あなたはあなたのままで価値がある。自己承認の満たし方にはいくつかの方法がありますが、コツはどんな些細なことでも、私は素晴らしいと認めることです。

自己承認で承認のコップが満たされると、周りの雑音が消えるような感覚になります。

そして自分の能力や才能を活かして、自分らしく生きたい！と強く思うようになると思います。

まずは、リーダーである院長が自己承認で自分の承認のコップを満たす。

それが出来たなら、溢れ出る承認を、どんどん周りの仲間、スタッフさんに与えていく。

これがとても重要です。自分から溢れ出たものじゃないと周りには与えられません。

承認することをリーダー自らが続けていくと、仲間の価値を素直に認められる風土、尊重できる風土は出来上がっていきます。

そして、自己承認で満たされた仲間は、きっと自信に満ち溢れ、自分の才能を医院のために活用してくれるはずですよ。

承認欲求が満たされることで人は変わる

自己承認が難しい場合は、他者承認でも良いんです。誰か一人でもいいんです。この承認のコップを満たしてくれる人がいると、【自己肯定感】が満たされている状態。つまりは自分のことが大好きになります。

私は、これまでに何人もの人たちが、この承認の力で自らの才能を開花させていく瞬間を見てきました。ほんとに同じ人！？と思うくらい、顔つきから発言、行動、全てが変わってきます。

でも、ここだけの話、一番変わったのは、私、鎌形です。

自慢して言える話ではないですが、私は自分のことが大嫌いな人間でした。借金、離婚、うつ病寸前。なんで自分の人生はこんなに失敗だらけなんだと、自分に無価値感を感じている時期がありました。

でも今はこういった出来事が自分を強くしてくれたと本気で思っています。事実は変わりません。でも、解釈をプラスに変えることは自分の気持ちひとつでできます。私の顔つき、このぐらい変わりました↓（笑）

 

やり直しはいつでも誰でもできる

前職では、べんぞうさんと呼ばれてバカにされることもありました。ずっと売れない営業マンがだった私が、少しずつ自信をつけていき、120人程の営業マンがいる会社の中でトップセールスにまでなることが出来ました。

承認のコップを満たすことって本当に大事なんです。騙されたと思ってやってみてください。今、無価値感を感じている人がいたら、これだけは言いたい。

人間、誰でも、いつでもやり直しがききます。“誰でも”、“いつでも”です。皆さんや皆さんの元で働くスタッフさんには素晴らしい才能がたくさんあります。

その才能を信じてあげてください。そして、ぜひ“承認の力”でその才能を開花してください。

給与（お金）は上限なく与え続けることは出来ません。そして、お金だけでつながる関係というのは、関係も作りやすい反面、壊れやすい関係です。

でも、承認でつながった関係は強靭です。そして、承認はいくらでも与え続けることが出来ます。お互いがお互いのことを認め合う、尊重しあう。そんな風土のある風通しの良い職場は最高だと私は思います。

次回は、承認欲求が満たされ、次のステージ。人の承認欲求を満たしてあげるためのコツをお伝えします。

NEXT＞＞「褒める」と「承認」の違い