今回は、以前投稿したブログ「なぜクリニックでの採用がうまくいかないのか」の中で記載しました、採用活動のよくある失敗例6つのうちの1つ目について説明していきます。

 

理念とは

理念とはある物事を行う上での根本にある考えのことを言います。

「当院は何のために存在しているのか」というようにクリニックの存在意義や自分達で掲げる使命だと思っていただけるとよいかと思います。

“理念”という言葉が堅苦しくてあまり入ってこない場合は”クリニックを運営する上で大切にしている考え方”というように考えていただいても良いです。

この理念を元に、経営方針や社員に求める行動方針などを考えていくだけでなく、経営を行う上であらゆることで理念が軸になっていきます。つまり、採用活動でも理念が必要になってくるのです。

 

なぜ採用活動に理念が必要なのか

正直なところ理念が無くても採用活動はできてしまいます。しかし、あると無いとでは採用の質が変わってくるのです。

 

求人内容の情報が濃くなり、差別化につながる

突然ですがみなさん、求人票を作成する時どのように作っていますか？

他で出しているクリニックの求人をなんとなく真似してつくってみたり、本当に最低限の項目だけを入れて終わっていませんか？また、PR内容がなかなか思い浮かばないなんてことは無いですか？

こういった場合にも理念があれば、多くの情報を肉付けしていくことができます。理念があることで、自院の魅力や強みにも気づきます。強みをよく理解している発信は他の求人との差別化にもつながりますし、求職者の記憶にも残りやすくなります。

理念をもとにした発信内容になるので、その求人を見て応募をしてきた求職者さんも理念に共感してくれていることが多くなります。結果として、ミスマッチも減らせます。

数多くある求人の中から目にとめてもらい、記憶に残してもらうためには記載する内容は大変重要です。

応募というアクションを起こしてもらうためにも力を入れるべき部分です。

採用基準が決めやすくなる

選考の際に、採用するか不採用とするか悩まれますよね。

そういった時には、採用基準を設けておくことをお勧めしています。

理念があることで、具体的に採用基準を決めていくことができます。

“当院の理念に共感し働いてくれる人材なのか”それを確認するための採用の基準は何にするのかといった具合です。

弊社では実際に、履歴書と職務経歴書以外に、弊社理念に対して思ったことをレポートに記載して提出してもらっています。

それも選考基準の1つです。

まるの採用活動は結構厳し目なので、書き出すとその他にも、色々と細かい基準があるのですが….笑

 

弊社クライアント様でも実際に課題を設けていらっしゃるクリニック様もございます。

「最初は課題なんて設けたら、断られないかな？」と不安な声もありましたが、実際は提出が無い方もいらっしゃいますが、

課題を出してくれた人の中から面接をして、というステップを踏むことで、かなり欲しい人材と出会うことができます。

必要なところに時間をかけた採用活動にもなりますのである意味効率的です。

課題の提出が無かった方は、きっと面接を行ったとしても採用にいたらない方ではないでしょうか。

採用基準はその他にも色々決めることができます。クリニックに合った方法を見つけて実践してみてください。

 

このことからも分かるように、すべての根本に理念があります。だからこそ、ブレない採用活動ができるのです。

ブレない採用活動を行うことで、欲しい人材の確保に繋がります。

そのため、採用活動にも理念が大切だと考えています。

 

理念は作って終わりではもったいないです。

経営・マネジメント・人事とあらゆる面で、理念の効果が最大限発揮できるようにアプローチしていけば

どんどん浸透していき、より大きな影響力となると考えています。

 

弊社もまだまだ実践中ですが、効果のあった取り組みなども今後ご紹介できればと思います。

 

理念とはずれてしまいますが、ポッドキャストでも「採用で人が集まるクリニックと、集まらないクリニックの違い」について話しています。よろしければご視聴ください。