前号:人手不足解消は◯◯の任命から

変化する採用方法

人材採用は、多くの医療機関で経営課題の上位にあげられる、避けては通れない課題ですよね。特に、女性スタッフの多いクリニックにとって、結婚・出産・育児・介護などのライフスタイルの変化に、医院としてどう対応していくのか?

というのも永遠の課題だなぁと感じています。

また、医師の採用もなかなか一筋縄にはいかない状況で、2004年の臨床研修医制度ができてからは、勤務病院の選択が可能となり、就職の流れが大きく変化してきています。

紹介会社の時代!?

これは診療所ではなく、病院の話ですが、厚生省が今年5月に発表した「平成27年度職業紹介事業報告書」です。

1位:医師の採用方法で一番多いのが大学(医局等)への依頼:75.1%

2位:民間職業紹介事業者(紹介会社)への依頼46.9%(全病院の約2分の1が利用)

民間職業紹介事業者(紹介会社)で就職ができた件数は常勤医師で年間20,157件。紹介会社の手数料徴収の合計金額は、年間約154億円にも上るそうです(◎o◎;)!

…なかなかすごい金額ですね。

実際の採用方法は?

診療所の具体的な数値はわかりませんが、明らかに、採用の手段が、医局人事から、別の手段にまで多岐に広がってきているということだけははっきりしています。

これは医師以外の医療従事者にもいえることで、歯科医師や獣医師、看護師、歯科衛生士、動物看護師、理学療法士、作業療法士なども、年々、紹介会社からの反応が増えています。

とある診療所さんに教えて頂いたのですが、一度紹介会社と契約をすると、定期的に紹介会社のほうから連絡をくれるようになります。紹介会社は大きな医療機関と新たに契約をすることが大変なようで、逆に中小クリニックとの付き合いの多い会社が増えているようです。

複数の人材紹介会社とお付き合いをして、そこからめぼしい人に当たったら、採用するという流れが主流になっているのかもしれません。

ただ、そうはいっても、インターネットで調べて求人問い合わせをする人と、紹介会社を経由して求人問い合わせをする人は、おおよそ50%、50%とのことでした。

もちろん、地域によって、または、ライバル医院の動きによって、このあたりの%は変化してくると思いますが、“人材採用”に対する投資が増えているというのが医療業界全体の流れだと思います。

求職者側の傾向

最近の一番の驚きだったのですが、就職活動や転職活動をしている医師の中の半数近くが目星の医療機関が見つかると、直接医院に電話をするのではなく、紹介会社に「この医療機関を紹介してくれないか?」と依頼するそうです(*_*)

直接電話をくれれば紹介料がかからないのに・・・と思うのですが、求職者からすると紹介会社を介することで、条件面などをしっかり話せるというメリットを感じているそうです。

こういう方は、面接後も紹介会社を通じていろいろ質問してくるそうです。…これも、売り手市場が生んだ採用の変化なんでしょうかね^^;少しプロスポーツの代理人交渉制度に似てるな〜と感じました。

 

引き続き、採用についてなぜこのような変化が起こっているのか、経営者として考えるべきことをお伝えしていきます。

NEXT>>採用方法が変化する理由

 

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