スタッフの褒め方・承認の仕方

前号：「褒める」と「承認」の違い

前回は、結果承認（褒める）だけをしてしまっている状態を例に出しました。

その時のスタッフさんの気持ちを代弁すると、こんな感じ。

みたいな感情になってしまっています。

今日からできる！承認の仕方

だからこそ、まずは褒める（結果承認）前に、存在承認と行動承認をしてみましょう。

では、存在承認ってどんな承認なのか？

存在承認とは、その人、その存在そのものを認めるということです。

一言で言ってしまえば「今日も居てくれてありがとう」ということです。だけど皆さんが出勤時にスタッフさんに「今日も来てくれてありがとう」って言ってたら「どんだけ不安やねん・・・」ってなりますよね。

声掛け例としてはこんなものがあります。

・◯◯さんが居てくれてとっても助かるわ〜 ・◯◯さんがいるとなんか安心する。 ・◯◯さんのサポートってやっぱ気がきいているね〜やりやすいわ〜

こんなふうに言われると女性に限らず男性も凄く嬉しいんです。

挨拶はどうしていますか？

もう一つ、今日からできる存在承認。それは挨拶です。

皆さんは、朝、スタッフさんに会った時、ちゃんと相手の方を向いて「おはよう！」と笑顔で挨拶していますか？

意外とやらない先生が多いんですが、知らず知らずに人を悲しい思いにさせてしまいます。

以前、とある医院のスタッフさんに院長に直して欲しいことをフィードバックしてみよう！という院長には恐怖でしかないことをしたんですが…（笑）その中に、

という回答がありました。

ほんの数秒の出来事です。それでも、こんなにも人の感情に影響を与えるんです。

ほんの数秒手を止めて、相手のほうを向いて笑顔で「おはよう！」と言う。たったこれだけで、スタッフさんは、自分の存在を院長に認めてもらえた。と思います。

これはスタッフさんだけじゃありません。人間関係の全てに通じる事ですので、もし心当たりがありましたら今日から変えてみてくださいね。

行動承認とは

そして、次、行動承認です。行動承認とは、その人が行動したことを認めること。

実はリーダーが一番出来ていないのがこの行動承認です。

この行動承認を増やせば増やすほど、スタッフさんがものすごく自発的に動くようになってくれます。

皆さんが、「これやろうかな」って思ったけど「やめとこうかな」って思う時、つまり行動を躊躇してしまう時ってどんな時ですか？どんな感情が後ろにありますか？

この質問すると、大体こんな回答が返ってきます。

・不安な時 ・否定された時 ・見てもらえてないと感じた時 ・失敗しそうな時 ・認められていない時

そう、行動が止まってしまうのは、周りから信頼されていない、求められていないと感じているからなんです。あとは、成功しないと否定されると思ってしまう。

その行動が成功しなければ、あのリーダーは認めてくれない。失敗すると残念がられるという風土がある時には、人はチャレンジができなくなります。

院長、リーダーがすぐできること

例えば、スタッフさんが患者さんとのコミュニケーションを良くしようと努力している事があったとして、その行動を認めることなく、「これをやれ！あれをやれ！」とアドバイスばかりしても、信頼されていないんだな…と悲しくなってしまいます。

まずは、患者さんとのコミュニケーションを良くしようと努力してくれている行動を認めてあげることです。

その結果、改善されなかったとしても、努力することを承認されたら、「それは良い行動なんだ！」って自分の中で思えるんですよ。そして次に必ずつながっていきます。

例えば、何かの資格を取ろうとしているスタッフさんがいるのなら、そもそも、そこにチャレンジするっていう行動自体が素晴らしいと思うよ！と認めてあげることです。

結果、受かろうが受かるまいが、その行動自体はめちゃくちゃ素晴らしいじゃないですか。

 

あと、男性で特に注意していただきたい声掛け例があります。それは、「今日は頑張ったね！」という言葉。これはですね、「今日はきれいだね！」と同義語だと思って下さい（笑）めちゃくちゃ失礼ですよね。

言うなら「今日も頑張っているね」「今日もきれいだね」です。

ぜひ、存在承認、行動承認を意識して行ってみてくださいね。

NEXT＞＞危険かも！幹部スタッフの認識違い