前号:生産性をアップするには

最近では、生産性アップや効率化のために様々なシステムやツールが出ていますよね。クリニックでいえば、電子カルテやデジタルレントゲン、予約システムやファイリングシステム、レセコンなど。

他にも、マニュアル作成ツールの「Teachme Biz」や、チャットワーク、インカム、ホームページの更新システムなどもそれにあたるかもしれません。

しかし、これらのシステムを導入しても、なかなか上手く活用出来ないケースがあります。(何百万円ものシステム投資をしたのに、生産性アップに繋がっていないことはとてももったいないことです。)

システム導入を成功させるには

こういった運用を成功させていくためには、「人」が「システム」とどう付き合っていくか?を考えていかなければなりません。

システムを入れたからといって、全てが全自動で進むわけではなく、そこには必ず「人」の力が必要です。

システムを扱う「人」の力で、成果が大きく変わっていきます。だからこそ、現場の業務に合わせた試行錯誤が必要になってきます。

例えば、電子カルテでも、診療セット(問診→所見→処方→病名の一覧の流れのセット化など)の見直しを定期的に行っている診療所ほど、システムに無駄がなく、生産性アップや効率化につながっています。でも、忙しい診療の現場では、最低限の機能のみを使うことで精一杯…。

そんな医院も多いと思います。

鍵を握るのはクラーク

そこで、私が素晴らしいなーと感じているのが、医師の事務作業(電子カルテ入力や書類の作成代行)をサポートするクラークの配置です。(※シュライバーと呼ぶ場合もあります)

残念ながら診療所ではクラークを配置しても、病院のように「医師事務作業補助体制加算」を算定することができません。それでも最近はクラークを配置する診療所が非常に多いです。

それは、医師の負担軽減はもちろん、診療に専念できる、診療スピードが向上するといった成果が現れているからだと思います。

クラークの必要性

開業医の場合、ドクターが一人の場合が多く、院長一人で行う業務範囲も膨大です。そこで、クラークは少しでも診察中の院長の事務作業を減らし、カルテに向かう時間を少なくすることで、院長が患者さんとの対話の時間を増やすことができたり、事務作業がスムーズに流れることで、患者さんの待ち時間を減らすことに貢献します。

私の自宅近くの内科では、このクラーク制度を導入しています。患者として通う時いつも関心するのですが、なんとクラークが二人もいます!ダブルクラーク制です!(笑)

院長は、医師にしかできない診察に集中し、残り2人のスタッフが診療補助+カルテの入力を同時に並列的に行っています。

一見すると、無駄な経費が増えているだけに見えますが、医師が医師にしかできない仕事に集中でき、それ以外の業務を他のスタッフに任せることができることによって、診療スピードは格段にあがり、多くの患者さんが診れる状態をつくりあげています。

また、診療を受ける患者側からすると、電子カルテに入力+画面をみながらの診療にならないで「ながら作業で診療されている」という感覚は一切ありません。きちんと自分の目を見て診察される状況なので、医師がちゃんと診てくれるという印象を受けやすくなります。

クラークによって全体のミスが減る

院長1人だけでは、記載の漏れや、処方ミスなどが起こりやすくなりますが、複数人のスタッフが、並列的に現場に入ることによって、気づかないことに気づけたり、2重チェックもできます。ミスが許されない医療に関していえば、とても安心感があります。

もちろん、人件費という経費がかかるのがデメリットではあります。ただ、診療所の院長の高齢化(平均年齢59歳)もあいまって、身体的にも院長一人で全ての業務をこなしていくこと自体、難しい現状があることも確かです。

クラークにお願いする作業内容も医院によってまちまちです。医師や患者さんが述べること全てをキーボードに入力してもらっている方もいますし、処置のみ入力してもらっている方もいますので、どういった形が最適なのかは、診療スタイルによって異なると思います。

でも、どんな形であれ、記録の一部作業を手伝ってもらうというのは、効率化にとても有効な手段だと思います。「人」がシステムとどうつきあっていくか?皆さんの医院でも、考えてみてはいかがでしょうか。

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