これからの医療業界が抱える問題として、高齢者人口の増加と、社会保障費の減少が考えられます。これにより、外来の患者さん一人当たりの単価が下がっていくことは明白です。
外来中心の診療所の場合、患者さんはたくさん診なければならないし、競争もあるので質を低下させるわけにもいきません。つまり、経営的な観点からみても、効率化や生産性アップが必要になっていくわけです。
生産性アップと効率化は欠かせないテーマ
国が後押ししていて一人当たりの単価が高い居宅の在宅医療などの分野に参入する。自由診療によって、利益を確保していくなどの戦略もありますよね。このあたりの戦略は、皆さんが何のために医院経営をしているのか?医院経営を通して、どんな状態を目指しているのか?によって、変わってくることだと思います。
ただ、どんな戦略で進んでいこうが、生産性アップ・効率化というのは、これからの医療業界には非常に重要なテーマだと思います。医師が、医師にしか出来ない仕事に集中するためにも、欠かせないテーマです。
新たな付加価値を創るためには
今やっている仕事そのものの単価が下がっていくのが目に見えているのであれば、単価が下がってどうにもこうにも動けなくなる前に、新たな付加価値を創造していく動きをしていかなければなりません。
ということは、今の仕事は、今の仕事としてきちんと質を保った状態を維持しながらも、新たな付加価値を創造するための時間とお金の投資していかなければなりません。
でも、時間は有限。今の仕事の生産性をアップし、効率化を図っていかない限りは、時間を新たに創造することは出来ません。
あらゆる業務は3つの型に分けられる
これは、マニュアル作成ツール「Teachme Biz」を手がける、株式会社スタディストの庄司さんから教えて頂いた内容なのですが、あらゆる業務は、すべて3つに分けることが出来るというものです。
<A:感覚型>
経験や知識から高度に判断が必要となる業務。プロの仕事といわれる業務です。 <B:選択型> 一定のパターンから選択する必要がある業務。セミプロの仕事といわれる業務です。 <C:単純型> 誰がやっても同じ業務。アマチュアの仕事といわれる業務です。 |
さあ、一度、皆さんの業務を洗い出してみて下さい。皆さんが日常で行っている業務は、どこに当てはまりますか?
医師が行う診断や手術というのは「A」にあたります。
この症状に対してどんな処置が必要なのか、どんな処方が必要なのかを選択するのは「B」、
話している内容をただ単に電子カルテに入力するのは「C」、
という具合に、全ての業務を3つに分けることが出来ます。
医師が医師の仕事に集中する方法
いうまでもないかもしれないですが、医師が医師の仕事に集中するために、院長が院長の仕事に集中するためには、B・Cを他のスタッフさんや外部に任せていくことが必要です。
いきなり、Aの仕事を任せていくことは出来ません。教育をしたり、マニュアル化をしたり、システムで自動化しやすい部分はB・Cの業務です。
目的のためにできること
冒頭でお伝えしたとおり、今やっている仕事そのものの単価が下がっていくのが目に見えているのであれば、そうなる前に、新たな付加価値を創造していく動きをしていかなければなりません。
だから、生産性アップや効率化をしていく目的の多くは、どの医院さんも今の仕事を効率化し、新たな付加価値の創造をしていくことになると思います。
そのためにも、BやCの業務の生産性アップや効率化をはかり、定型業務を外部化したり、新人でも出来るように簡略化していくことが求められます。
まずは、自分の医院において、B・Cにあたる業務が何か?Aにあたる業務がなんなのかを把握してみてはいかがでしょうか。
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