採用活動はスタッフと共に

前号：直接採用の魅力　第4弾

今回は、問い合わせの中でも常にトップであり、ブログでも多くご紹介している採用活動について、３つの記事に渡ってお伝えしていきます。

人の悩みで、常に上位に君臨するこの課題。問い合わせ自体がない！から始まり、人が定着しない、忙しくて採用に時間が割けない！…そんな、常に採用に関する悩みが尽きない院長先生へ。

採用を院長一人だけで考える時代ではなくなった

医療機関の経営は人で成り立っているといっても過言ではありません。多くの医療機関も、「パートスタッフで回している」「正社員がなかなかいない」など、人手不足にお悩みです。

今後、クリニックで起こり得ることとして、夕診に勤務できる人がいないから廃業＝人手不足倒産（経営はうまくいっているのに、人が採れないことを理由に廃業を余儀なくされてしまう状態）ということが起きかねない状況にもあると感じています。

そんな危機的状況にならないために、診療時間の短縮化や院内保育事業など、定着率改善に取り組んでいる医療機関は年々増えています。

では本題の採用について、ここで質問です！

採用に関して、真剣に相談できる人が院内に何名いますか？

…あれ？と眉間にシワが寄ってしまった先生。…これからその人財を育成していけるチャンスです。

院長一人で採用戦略を考える時代は、そろそろ終焉を迎えようとしています。これからは採用担当者の育成や採用準備をしっかりとした医療機関が勝ち残る時代です。…人材に関しては確実にライバルとの取り合いです。だから、どれだけ時間をかけて準備ができたか、によって大きく結果が左右されます。

そうは言っても、限られた人員の中で採用担当者を専任でおいたり、人事部を確保するのは難しいと思います。多くの方が兼務という状態なのではないでしょうか。また、クリニック内で採用の話題があがるとしたら「早くいい人が入ってほしいよね〜ほんと忙しい〜」「院長！！いつ人が入ってくるんですか！？」と…。他人事か！と感じるこの発言。胸の怒りを抑えている先生も多いのではないでしょうか。

「応募が来るために具体的に何をやったらよいかな？」「どんなところが他院と比べて魅力的なのかな？」と真剣に採用を考えているスタッフさんはごくわずかだと思います。でも、実際にそんな医院はあります。まるも全員参加で採用戦略を行っております。おかげで採用で困ったことはありません。

採用戦略は計画的に

閑散期である時期に、計画的な採用戦略を進めておかなければ、繁忙期の10月〜3月のシーズンには教育をしている時間も人手も心の余裕もありません。

人手不足のまま繁忙期に突入すれば、繁忙期あけに「こんなに忙しいと思わなかったので辞めます」というまさかのリタイア宣言。さらなる人手不足・時間不足・投資コスト増大に拍車をかけることになりかねません。そうならないためにも、採用戦略は計画的に取り組みたいものですね。

採用活動は婚活！？

計画的に取り組もうとしても、スタッフさんが協力的では無いという状況で、悩まれている先生も多くいらっしゃいます。

スタッフ

ホームページには写真すら載せたくない！院内掲示物でも名前ではなくイニシャルがいい！診療以外の業務は一切やりたくありません！

もう何から手をつけて良いのか…。このようなお声もたくさん聞いてきました。ですが、こんな時こそ、改革のチャンスかも知れません。

採用活動は結婚と同じくらい、お互いの大切な人生を決める行為です。相性が合わなかったから離婚して、次の人へレッツゴー…。そんな軽いノリでは決していかないように、採用活動も一人ひとりの人生を決める大切な時間です。

そして、何よりもクリニックのこれからの未来を決める大切な時間でもあり、責任も伴う活動です。だから、あまり関わりたくない…というスタッフさんもいますし、面接は診療時間外に行われることも多いため、院長もなかなか積極的に取り組めないという現実もあります。

ですが、採用に関しては、院長お一人で取り組めば取り組むほど、ますます院長の診療外業務は増えていきます。そして、スタッフたちは「院長が選んだ人」「私達が選んだ人ではない」と、どこか他人行儀な感覚になってしまうのです。

計画的に、丁寧に、スタッフと共にしていきたい採用活動。では、逆に院長だけで全て取り組んでいたり、場当たり的に採用活動をしているとどういった危険があるでしょうか。

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